「運なんてもんはなぁ!体にくっついたウンコみたいなもんだっっ!!」
今週の水曜日、仕事先から帰ろうと歩いていた時、突然目の前に
小学校5〜6年生とおぼしき男の子が自転車に乗って細い路地から
走り出して来て↑上のセリフを声を限りに叫んだのでした。
飛び出して来た自転車にも少しビックリしましたが
何より彼の叫んだ言葉に仰天し思わずその背中を目で追った瞬間
車上の彼は振り向きもせず
「じゃあな!ガンバレよ!ヘタックソッ!!!」と、
再び腹の底から叫んだのでした。
夕暮れの住宅街ですからそこいら一帯に響き渡っていたので
言われた相手がもしお家の中に入っていても届いたことでしょう。
試合にでも出るはずの友達が何かの理由で練習を止め
「運にでも頼るさ」とでも言ったのでしょうか。
10〜11歳の男の子が腹の底から「運なんてもんはなぁ!!」
と叫ぼうとは… そこに一体どんなドラマがあったのでしょう(笑)。
「ヘタックソッ!!!」にも思いっきり感情が込もっていました。
そこに込められていたのは深い憤りか蔑みか、それとも
形の違う励ましか。
声を限りに叫んだほうも それをぶっつけられたほうも
その瞬間は双方ただ胸が痛いだけ。でもその奥底にある「がんばれ」
の思いが解った時にお互いにどんな思いをするのだろう。
それが解るのはきっともっとずっと先の話で、恐らくあの翌日には
もうキャーキャー言いながらあの路地で一緒に遊んでいるでしょう(笑)。
でももしも数十年後に奇跡的に思い出したなら 彼らはどんな思いで
↑上のセリフを反芻するのだろう。
大人にだってそういう事は沢山ある。
解った時にはお礼も言えないような事は。
そんな風に思いながら翌、木曜日に曲が出来ました。
あの男の子のぶきっちょな応援に捧げます(^-^)。
こんな所でネタにされているとは彼らは夢にも思わないでしょうが(笑)。
そんなワケで、今日はホヤホヤ新曲オリジナルをお届けいたします。
「不器用なエール」
Shiluco : That's my Yell
しっかし…夕焼けに向かって走り去った所が見事だったなぁ。
こういうのって絶対に夕方にあるんだ。さすがだっ!←おい
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