shiruko blog

出会った頃に戻ってみましょう。

弟子が嬉しそうなんです。

先日、楽器と弓を新しく変えた生徒さんが
それはそれはもう、音を出すのが楽しくて楽しくて！
と言うように　それは楽しそうに楽しそうに弾いているのを
目を細めて見ているシルコですが（←親バカ）
そんな弟子の様子を見ていて　ふと思い出したのです。

そういえば、私も今の相棒達に出会ったころは
それまでの相棒達とは　また違う音が楽しくて
ワクワクしながら弾いてたなぁ　と。
さらに　その｢前」の相棒達と出会った時だって
嬉しくってワクワクしながら弾いてたし
そういや　ビオラを初めて弾いた時も
Vnには無い低音の響きにワクワクしてC線ばっか弾いてたし
マンドリンを初めて持った時もピックも無かったのに
夢中になってずーっとつまびいていたから
右手の親指の皮が剥けちゃって痛かったっけ（阿呆）とか
初めて出会う音への新鮮な驚きと喜びから
音を出すのがとにかく楽しくてしょうがなかったっけなぁ・・。

そんなようなコトを
嬉しそうに弾く弟子の姿を見ていて思い出したのでした。

今じゃ「一緒にいるのが当たり前」みたいで
感謝も感動も薄いもんねぇ・・良くないよねぇ。
一緒にいてくれる事に感謝しなけりゃバチも当たろうってもんだ。

だから最初に出会った頃みたいにワクワクしながら音を出そう。
出会えた事に感謝しながら　また弾こう。
そう、思うようになりました・・。
・・って、わしら倦怠期の夫婦かいっ(T▽T)！←でも似てる（笑）？

楽器選びは慎重にかつ決断は勢いだ！

生徒さんのお一人が楽器を買い換えたいと
おっしゃったので昨日今日と楽器屋さん巡り。
色んな楽器を弾き比べるのもめっちゃ楽しい(>▽<)けど
そもそも他人の買い物に付き合うのって楽しい～(>▽<)/！
買うの自分じゃないから（笑）。
ま、それは冗談ですが・・　　私の楽器の選び方には
買う「その人（弾き手）」にとって最も「相性」の良いもの
という不動のコンセプトがあるので　それに出会えるまでは
私もとことん付き合います。
前もってあっちこっちの楽器屋さんに電話して聞いて
伺ってお預かりして、またお返しにあがって・・・
と、楽器選びは毎回大騒動なのです（笑）。
色んな楽器が弾けて楽しいから良いんだけどね（笑）。
そしてどうやら彼女も良い楽器と良い弓に出会えたようです。
良かったよかった(^_^)。

そして先ほどウチに帰ってきて、慌ててしましたさ。

豆まき。

かろうじて「今日のウチ」にまけたから良いよね～（笑）？
どうか皆に皆に福が来ますようにo(^_^)/.,.,.。

ほぼ３００年

１３日は天気も回復してしかも暖かかったので（笑）
マイスターの所に行って参りました。
弓の毛替えをして頂きましたm(_ _)m。

その時に　とても古い貴重な弓を弾かせて頂きました。
１７００年代の有名な方の弓でした。
パジョーって言ったかな・・？？

私の弓達はそれぞれ１８００年代後半の方々の作品なので
まぁ　弓になって大体１００年ちょっとってトコだと思うのですが
弾かせて頂いたのは　それよりさらに１００年以上昔の作品。
弓として、それほど古い弓は
私は始めて弾かせて頂いたかもしれません。

弾きやすい。
持ち手は象牙だし　木は太めなのにすごく軽く感じるのだ！
「木」が完全に「乾いて」いるのでしょう。
音の出し方とか　普段と変わりました。
何と言うか「上品」になった　というか（おや？笑）。
人格が変わりました。

でも、帰ってきてから相棒たちと弾いていて
「ま、私らは私らで出せる音を頑張ろうね・・！」
とか　改めて「自分たちの音」を作ろうと
強く　そう思うキッカケになってくれました。

名器は人を育てる。
ほんの一瞬のニアミスでもそれが出来る。
「弓になって」からほぼ３００年の歴史の重み。
自然と頭の下がる気持ちになる　そんな名器と
久しぶりに出会いました・・なんて書いたら
ウチの連中が怒るかなぁ・・。
いや、もちろんっ皆も「名器」ですよ（慌）！
毎日「育てて」いただいております！
感謝しておりますともっ！はいっm(_ _)m←相変わらず立場が弱い（苦笑）。

ピッカピカ☆

昨日、マイスターに調整して頂いた相棒達。
中でも指板を削っていただいた楽器は、超ゴキゲン（笑）。

マイスターからお聞きしたのですが・・
指板を削る時に「根柱」が何故かコトンと倒れてしまったので
それならいっそ・・と言うコトで駒もはずして　楽器を磨いてくださって・・
「そうすると駒の付近も　それは綺麗に磨けるんですよ（笑）」
と、マイスター。
す・・すいません(T_T)！
いつもちゃんと磨いてる（つもりな）んだけど、
私が使っている松ヤニが　余りにも粒子が細かい為なのか
ふと気が付くと、弦の真下辺りにうっすらと曇りガラスのように
松ヤニが降り積もっっちゃってるんだよね～・・（苦笑）。

それがピッカピカに磨かれまくって帰ってきたので
その後練習終えて、仕舞う時に楽器を磨いたら
「キュッキュ　キュッキュ」と音がするのでビックリ(@[email protected])しました！
　
今までにも何回か指板は削って頂いておりますが
根柱が自然に倒れるなんて、コノ楽器については初めての事でした。

「どうかっ、ここも綺麗にして下さいーっ(>_<)」
と言っている相棒（楽器）の叫び声が聞こえて来た様な気がする・・
オーバーホールして頂きたくて、ワザと根柱倒したんじゃ無いの・・（笑）？
そう問い掛けたくなるくらい見事なタイミング！

・・あとはこの「美しい姿」を
私が　いかにちゃんと維持出来るかねって事だよねぇ・・
うむ・・、勿論ありがたく磨かせていただきますともっm(_ _)m！
やっぱりピッカピカの楽器は益々美しくてホレボレしますから（笑）。

休日

今日は私はカイロへ　相棒たちはメンテナンスへ
と　お互い「休日」になりました。
世間様の連休が明けた途端に休むとは
「天邪鬼っぽい」ところが私らしい（？）ですが（笑）
単にどちらも休日やっていないので今日になっただけー（笑）。

いつも弓の毛替えをする時はマイスターに預けた後
駅前の商店街をぶらついたりお茶を飲んだりして
一時間半くらいしてから　また取りに行く　というカンジなので
今日は午前中にまず楽器をお預けして、自分はカイロに行き
帰りにまた楽器を迎えに行きました。
ら、弓の毛替えは勿論問題なく済んでいたのですが、私が
「あ、そうだ一応楽器も見て頂いていいですか・・？」
と、やおら取り出したら・・
どこにも問題は無かったのですが指板がー・・・
「削ったほうが良いねぇ　これは・・」
と言うことで再びお預けし（苦笑）、私は駅前の商店街に戻って
古本屋で本を買ってドーナツ屋さんでお茶を飲みながら
本を読んで一時間半ほど過ごしたのでした。

弓も楽器も私も
全員が「休日」。
おかげ様で皆がリフレッシュした一日でした。
しかし・・弾かないと一日って長いのう・・
何もしないっつーのもケッコウ体力使うものなんだなぁ（笑）。

吾我をはなれて

行ってきましたーっ！師匠宅！
・・そーなんです
今日は一年ぶりに師匠のトコロにレッスンに伺ったのでしたー。
ここ数日の切羽詰りの原因はコレでした（苦笑）。
だってー緊張するんだもんっ(T_T)！
昔は玄関の前に立っただけで足が震えた。
今もピンポン鳴らす前に深呼吸します。
本番よりもテンションが上がるワケよ（苦笑）。
だって少なくとも本番のステージでは「ダメ出し」は無いもん（笑）。

そんなこんなで昨日の夜からド緊張していたのですが（苦笑）
出かける前にふと手にした雑誌「致知」に「師から学ぶ姿勢」
吾我（ゴガ）をはなるべし
という道元禅師の言葉がとても素直に心に残りました。

一年ぶりだし　私もけっこうもういい歳だし（泣）
どうしても師匠に「良い格好」をしたいと言う思いがどこかにあって
それが妙な緊張感を生んでいたのだ　と気が付いて
吾我・・「自分が！っていうエゴ」
それを捨てて　とにかく学ぶんだ！と意気込んで参りました（笑）。
まぁ、必要以上にド緊張しないで弾けたような気がします・・（苦笑）。

そして「やっぱり行って良かった！」と毎回思う。
一年かけて自分なりに一生懸命努力した「つもり」でいても
師匠の一言でまるで違う物に進化する。
・・自分は一年かけたのに師匠の言葉は一秒だもんな・・
それってちょっぴり情けないのう・・（泣笑）。
やっぱ幾つになっても師は師で常に大きな存在で前にいるんだなぁ。
何十年も教わってるのにちっとも近づいた気がしやしない（苦笑）。
師の背を追う道のりは　果てしなーく長そうです（笑）。

歴代

一昨日、購入した楽譜は古本屋さん経由なので
何時頃発行されたものか、輸入ものは判りにくいのでした。
日本国内で発行されたものは大抵発行年月日が書いてありますが。
輸入楽譜はあんまり書いてないんだよねー・・
と思いながらページを繰っておりましたら
巻末付録（笑）に、歴代の「フェイマス・アーチスト」の一覧表！
が載っていまして！

アウアーは当然！ご存命な時なので
では、一体この楽譜は何時ごろ発行されたのだろう・・
と、昨日楽譜を繰りながら思ったのでした。
上の写真を見ると
ミッシャ・エルマンも
カール・フレッシュも
ハイフェッツも
セヴシックも
クライスラーも
写真には入れなかったですが
イザイも
ジンバリストも
皆さま　現役です！
・・この時期ってゴールデン・エイジだったの・・（サッカーか！笑）？
さて、写真を見ると１９１１年が印字された最後の年で、
アウアー先生が１９３０年に亡くなられた　ということで
１９１２～１９３０以内に発行されたというコトが推測されます。
まぁ９０年近くは経ってるっつーことかぁ。

日本版は見たこと無いから（苦笑）珍しいものを拝見しましたm(_ _)m。

Leopold auer

昨日、珍しい楽譜を見つけて購入しました。
教則本なんですが凄く丁寧に作られていて
ほとんどがＶｎ２本の楽譜になっていて
生徒さんと教師のデュオなのです。
音階にも伴奏が付いているのだ。実に私好み（笑）。
そして監修が「あの」レオポルト・アウアー！！

いたるところにアウアー先生の助言がちりばめられていて

アウアー先生のレッスン受けているようなものだもんねぇ・・！
貴重な体験です！

ドントのエチュードの下に注釈が。
「アウアー先生の先生だった方ですよー。」
という生徒さんたちに向けた言葉がアットホームな感じです。
でも・・・そーだったんだ。知らんかった・・！
ドントと言えば我々はエチュードの作曲家としか知らなかったもんなぁ。
当たり前と言えば当たり前なんだが、ヴァイオリニストだったんか・・（当然だろが）！
ヴァイオリニストと言えば・・続きは明日（笑）。

毛替え

たっだいまーっ！
弓の毛替えに行ってまして今（１４：５０）帰って来ましたー。
あー・・あちかった・・(T_T)
風があったからまだ助かったけどなぁ・・
でもこれからの時間は確実に「熱風」になるな・・。あちっ。

本当はまだ涼しい午前中に行こうと思って
準備万端！支度して化粧もして９：３０過ぎに電話をして
「これから伺っても良いですか～」と訊きましたら
「あー午前中はもう一杯で・・午後なら大丈夫ですよ(^_^)」と・・。
皆考えることは同じか・・っ、ちちぃっ・・先越された！
午後いちに替えて頂いて、帰ってきてから弾くか
日が傾いた頃に伺うか、瞬間迷ったのですが・・
やっぱ替えてもらったブランニューな毛で思いっきり弾きたいから（笑）
覚悟を決めてお昼にウチを出たのでしたー・・。
でも・・総じてそれほどは暑くなかったかな。
帰りの道程で全く日陰が出来ていなかった一部だけがきつかったか（苦笑）。
やーれやれ　これで今日の仕事終わりー・・バタッ（行き倒れ）。

保険

やー終わった終わったーっ(>_<)/
楽器の保険の新規契約の手続きが先ほど無事に終了！

今までお世話になっていた保険会社さんがシステムが
変わったとかで金額が跳ね上がってしまったので(T_T)
他の会社に変わらせていただいたのでした。
しかし・・今回はじめて自分で保険屋さんを調べてみましたが
色々保険会社はあるけど動産総合保険を扱っている会社は
そう多くないし　その中で「楽器」を取り扱える会社はまた少なくて
しかもリーズナブルなお値段でとなると・・
まぁ一社しか無かったわけだ（一番安いってのは一社に決まってる。笑）。
お陰様で何とか今までの金額より一万円ほど高くなるくらいで納まりました。
毎年掛け捨てなんだもんねー・・
私にとっては「おまじない」だからさー。　何かあるなんてあるワケない！
命掛けても楽器は守るもん！
でも今この楽器を「持つ」者として、楽器に　そして歴代のマスターへの
礼儀として・・私の意識の中ではそんな気持ちから保険は掛けてます。
だからお安いのが良いのだ（笑）！！
世の中の保険会社さんへ。
楽器だけ取り扱うっていう保険とか作ったらいかがでしょうか？
ケッコウ良い商品になると思いますよー（ライバルいないから入れ食い。笑）。