今日は私にしては珍しく感慨深い仕事になりました。
私が無伴奏でライブをやってみたいと思ったのは
私が30才になるかならないか の頃でした。
それから準備をして でも いつまでも「あと一歩」の勇気が持てなくて
「あともう少し曲数が増えてからやろう」
「もうちょっと上手くなってからやろう」
自分にずっっと「言い訳」して足踏みすること4年。
その時 物凄く有名なユニットさんのデビュー10周年記念コンサート・ツアーに
ストリングスの一員として参加させていただく機会がありました。
私よりもずーっっとお若いその方達の リハや毎回のマイク・テスト等に
一切の甘えを自分に許さない態度や、スタッフさんや我々に対する態度が
とてもその若さには思えない「強さ」があって、最初はただ単に
「スゴイなぁー・・」
とか尊敬するだけだったのですが、その内 その「大きさ」を作っているのは
10年という時間 一線で戦い続けてきたその「経験」なのかも知れない
と思った時に突然
「今、どんなに怖くても「一日目」を作れば 一年目は来るし
10年目も必ず来る。けど、「一日目」を作らなかったら10年目は永遠に来ない」
と言うことに いきなり気づき、そのツアーが年明け1月1日に終わるものだったので
「今年 何が何でも動くっ!!」
と鼻息荒く家に帰ったところ(笑)、その月の終わりに「来月弾きませんか」という
お電話を頂き「ぜひっやらせて下さいっっ」と即答したのでした。
その「お電話」から明日のライブで4年目に突入しようかと言う今日に
その方のレコーディングの仕事に参加してきました。
ユニットではなく個人の音楽活動もしていらっしゃるので
今日はそちらのレコーディングでした。
その場で歌も録るという珍しい録り方だったので、
何年ぶりかで その場で生まれる「歌声」を聴きました。
その方に会わなければ ひょっとしたら今でも「もうちょっと後に・・」と言って、
まだ行動を起こせなかったままだったかも知れません・・と思うと
かなり一方的な(ご本人まっったく預かり知らんトコロでの)感謝なのですが(笑)
せめて少しでもお役に立てたら良いなぁ・・ と思いながら弾いてきたのでした。
実際に「お役に立てた」のかは知らんですが(苦笑)、
ダブルで違う事を重ねて録音しましたが 一応カルテットだったし
(曲の感じから言ってアルバムだと思うのですが)発売されたら今回は買おう。
そして初心を忘れない記念にするのと 同時に
家宝にしよっと(クレジットは載るかどうか解んないけどっ。笑)!
コメント