先月の事ですが、田園調布のスタジオから駅に帰る途中で、とある父娘さんが私の前を歩いていました。田園調布のスタジオのホールでピアノの発表会をやっていたのでその出演者だったのでしょう、可愛らしいレースのドレスを着たお姫様でした。
2人共手ぶらだしご近所さんなのかな〜?可愛らしいなぁと微笑ましく見ながら通り越して行こうとした瞬間、その美幼女ちゃんが「出てこい!花咲か爺さん‼︎」とドンデンドンデン!と効果音が付きそうな迫力で叫んだのです。
おもわず「おおっ⁈」と私がビックリした瞬間隣にいたお父さんがものすごくおっとりした声で「え〜花咲か爺さんも妖怪なの〜?」と爆弾発言を。
私の心の声:「えーっ?花咲か爺さんって妖怪なの?聞いてないよ!そうなの?!」
美幼女ちゃん「え〜だって〜ふつうに花とか咲かせてるしぃ〜(何故か一昔前の女子大生のような冷静な対応)」
なんという現実主義者(リアリスト)!!!
枯れ木に灰で花を咲かす技は人の物にあらず。
したがって人では無く妖怪であるという事か。
ならば灰を蒔いてもただの目潰しになっちゃった隣の意地悪爺さんの方がヒューマンであると!!
まだ小学校入学前であろう幼稚園児からかような正論が飛び出ようとは!
最近の幼稚園児はみなこんなにしっかりしているのか。
ならば例えばヘンゼルとグレーテルの場合、両親はネグレクトか育児放棄で有罪とか言われてしまうのだろうか?
そして本人達は不法侵入と器物破損で有罪と仮定すれば身柄拘束と肉体労働を強制した魔女は無罪になるのだろうか?
その魔女を暖炉に蹴り入れたグレーテルは過剰防衛で有罪か?
「有罪」
『支持します』『支持します』
「満場一致により確定しました。有罪。」カーン。
「本日の絵本の時間はこれまでに致します。」
怖っ!最近の幼稚園児怖っわ!!!
ちょっと想像して慄いてしまったある昼下がりの私でした。
今の世界ファンタジーが成り立たない現実主義な世界になりつつあるのかもな〜。
もしかしたら今現在ファンタジーをファンタジーとして最も純粋に憧れているのは私らいい大人なのかもしれませんね(笑)。
ビックリしたけどとても面白かったです。ありがとう美幼女ちゃんとおっとりしたイケメンの若い(当たり前か)お父さん!
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